世界獣医師会大会2026から考える獣医師国家試験対策|ワンヘルス・感染症・公衆衛生をどう学ぶか
2026年4月、東京国際フォーラムで第41回世界獣医師会大会2026が開催されました。日本での開催は1995年の横浜大会以来、31年ぶりです。大会テーマは「ワンヘルスで世界の獣医療が示す未来」。世界各国の獣医師、研究者、教育者が集まり、獣医療の現在と未来について議論する国際的な大会となりました。
この大会が示しているのは、獣医師の役割が「動物を診る専門職」にとどまらず、人の健康、食品の安全、感染症対策、環境保全、災害対応、動物福祉にまで広がっているということです。獣医師国家試験の学習でも、科目ごとの知識をばらばらに覚えるだけではなく、社会の中で獣医師がどのような役割を果たすのかを意識した学びが重要になります。
世界獣医師会大会のテーマ「ワンヘルス」とは何か
ワンヘルスとは、人の健康、動物の健康、環境の健康を切り離さず、一体として考える考え方です。たとえば、鳥インフルエンザ、豚熱、狂犬病、薬剤耐性菌、食品衛生、野生動物管理などは、獣医学だけで完結する問題ではありません。医療、農業、畜産、環境行政、食品流通、地域社会が複雑に関係しています。
その中で獣医師は、伴侶動物の診療だけでなく、産業動物医療、公衆衛生、食肉検査、家畜防疫、動物由来感染症対策、研究、行政、教育など、幅広い領域で社会を支えています。世界獣医師会大会2026は、まさにこの広がりを国際的に確認する場であったと言えます。
感染症対策
鳥インフルエンザ、豚熱、狂犬病など、動物と人の社会をまたぐ感染症への理解が重要になります。
薬剤耐性
抗菌薬の適正使用は、伴侶動物、産業動物、人の医療を横断する重要テーマです。
食品衛生・公衆衛生
食の安全を守るうえで、獣医師は検査、監視、防疫、行政の現場で大きな役割を担います。
動物福祉
治療だけでなく、動物の生活の質、飼育環境、人と動物の共生を考える力が求められます。
獣医師国家試験にも「横断的な理解」が求められる
獣医師国家試験では、解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、微生物学、寄生虫学、内科学、外科学、繁殖学、公衆衛生学、食品衛生学、家畜衛生学など、多くの科目を学ぶ必要があります。しかし、実際の国試では、これらの知識が単独で問われるだけではありません。
たとえば、感染症の問題では、病原体の知識だけでなく、疫学、検査法、行政対応、家畜防疫、食品衛生、ワクチン、薬剤選択までが関係します。臨床問題では、症状、検査値、画像、病態、治療方針をつなげて判断する力が必要です。
つまり、世界獣医師会大会が掲げたワンヘルスの考え方は、獣医師国家試験の学び方にも直結しています。科目別に覚えるだけではなく、「この知識は臨床や公衆衛生のどこで使われるのか」を意識することが、合格後に生きる学力につながります。
国試対策で意識したい3つの視点
- 科目をつなげる:微生物、病理、薬理、内科、公衆衛生を別々に覚えず、病態と対応まで結びつける。
- 臨床場面を想定する:症状、検査、鑑別、治療、予後を一つの流れとして整理する。
- 社会的役割を理解する:感染症、食品衛生、薬剤耐性、動物福祉など、獣医師が社会で果たす役割を押さえる。
独学で難しくなるのは、知識量ではなく「整理の仕方」
獣医師国家試験の勉強では、参考書や過去問を使って独学で進める方も少なくありません。もちろん、基礎力があり、計画を立てて継続できる方であれば、独学でも学習を進めることは可能です。
しかし、獣医学の学習範囲は非常に広く、苦手科目が複数にまたがると、何から手をつければよいのか分からなくなりやすいのが特徴です。特に既卒生や卒業試験で苦戦している方の場合、「過去問を解いているのに点数が伸びない」「同じ範囲を何度も忘れてしまう」「必修・学説・実地のどこで失点しているのか整理できない」という悩みが出やすくなります。
このような場合に必要なのは、単に勉強時間を増やすことではなく、現在の理解度、失点傾向、優先順位を明確にし、合格までの学習計画を組み直すことです。
Meg獣医師国試予備校のマンツーマン指導
Meg獣医師国試予備校では、獣医師国家試験、卒業試験、進級試験に向けて、完全マンツーマンで学習をサポートしています。大人数の一斉授業ではなく、一人ひとりの状況に合わせて、今必要な科目、単元、演習量を調整できることが大きな特徴です。
特に獣医師国家試験では、苦手分野を放置したまま過去問演習を重ねても、得点は安定しません。Megでは、基礎科目の理解不足、臨床科目のつながり、公衆衛生・家畜衛生の暗記負担、実地問題への対応などを確認しながら、合格に必要な学習を個別に設計します。
世界の獣医療を見据えた学びが、国試合格後の力になる
世界獣医師会大会2026は、獣医師という職業が国際的にも重要性を増していることを示す機会となりました。感染症、薬剤耐性、食品衛生、動物福祉、災害対応、環境問題など、獣医師が関わる領域は広がり続けています。
だからこそ、獣医師国家試験の学習では、「試験に出るから覚える」という姿勢だけではなく、「この知識は将来どの現場で使われるのか」を意識することが大切です。理解のつながりを持った学習は、国試本番での応用力にもつながります。
Meg獣医師国試予備校では、受講生一人ひとりの現在地を確認し、合格までに必要な学習を個別に整理します。獣医師として社会に出るための最後の関門である国家試験を、確かな計画とマンツーマン指導で支えます。
Meg獣医師国試予備校
獣医師国家試験・卒業試験・進級試験でお悩みの方へ
現在の学習状況、苦手科目、過去問の得点状況、卒業試験までの残り期間を確認したうえで、必要な対策をご提案します。オンライン指導にも対応しています。
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必修、学説、実地の得点バランスを見ながら、苦手科目を個別に補強します。
大学の試験範囲や再試験日程に合わせ、必要な単元から優先して対策します。
Megの各コースの特徴、学習サポート、マンツーマン指導の考え方を紹介しています。
国家試験対策、進級・卒業試験対策など、各コースの料金をご確認いただけます。
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執筆者プロフィール
岩崎陽一
株式会社アクト代表。PMD医学部専門予備校、CES医師国試予備校、CES歯科医師国試予備校、CES薬剤師国試予備校、Meg獣医師国試予備校、Meg看護師国試予備校、Meg心理師国試予備校を運営。医療系学部の受験、進級、卒業試験、国家試験対策において、マンツーマン指導と学習管理を重視した教育サービスを展開している。