獣医師国家試験第76回結果発表:合格者数、解答、大学別合格率の推移

第76回獣医師国家試験の実施概要と合格状況

2025年3月14日

農林水産省の発表によると、受験者数は1,440人、合格者数は1036人で、全体の合格率は71.9%でした。

新卒者の合格率は83.8%、既卒者の合格率は40.6%と、新卒者が既卒者を大きく上回る傾向が続いています。

試験は必須問題(50問)と学説・実地問題(280問)で構成され、合格基準は必須問題で70%以上、学説・実地問題の総合点で60%以上です。

今回は「必要な補正を行った」と明記されており、問題の難易度に応じて点数が調整されたことが伺えます。

第76回獣医師国家試験(令和6年度)の結果について

試験概要

第76回獣医師国家試験は令和7年2月12日(水)・13日(木)に実施され、合格発表は令和7年3月12日(水)午前10時に行われました。

合格状況

区分 受験者数 合格者数 合格率
新卒 1,047人 877人 83.8%
既卒 379人 154人 40.6%
その他 14人 5人 35.7%
1,440人 1,036人 71.9%

※「その他」とは、獣医師法第12条第1項第2号又は第3号に該当する者をいう。

過去5年間の結果比較

回次 実施年 受験者数 合格者数 合格率
第76回 令和7年 1,440 1,036 71.9%
第75回 令和6年 1,394 1,013 72.7%
第74回 令和5年 1,254 877 69.9%
第73回 令和4年 1,196 960 80.3%
第72回 令和3年 1,146 953 83.2%
第71回 令和2年 1,183 1,023 86.5%

大学別合格状況(第76回・新卒者)

大学名 受験者数 合格者数 合格率
北海道大学 41 39 95.1%
帯広畜産大学 37 35 94.6%
岩手大学 32 27 84.4%
東京大学 25 20 80.0%
東京農工大学 36 30 83.3%
岐阜大学 32 30 93.8%
鳥取大学 35 33 94.3%
山口大学 32 30 93.8%
宮崎大学 28 23 82.1%
鹿児島大学 29 26 89.7%
大阪府立大学 43 37 86.0%
酪農学園大学 123 97 78.9%
北里大学 118 93 78.8%
日本獣医生命科学大学 75 59 78.7%
日本大学 126 96 76.2%
麻布大学 119 107 89.9%
岡山理科大学 116 95 81.9%

今年の試験では、岡山理科大学獣医学部の合格率が前年の67.5%から81.9%へと上昇したことが話題になっています。

「2期生と1期生の再受験者が頑張った成果が表れた」といった意見もあり、大学ごとの動向にも関心が寄せられています。

解答一覧

第76回獣医師国家試験の解答一覧です。必須問題、学説A、学説B、実地C、実地Dの各区分の正答を確認できます。

試験を終えてSNSなどでの反響

合格率への驚きと試験の厳しさ

第76回獣医師国家試験の全体合格率は71.9%となり、「思ったよりも合格率が低い」「試験の厳しさを実感した」といった声が見られました。
特に、必須問題の7割、学説・実地問題の6割という基準を満たせなかった受験生の方々にとっては、非常に難しい試験であったとの声もあります。
一方で、次回に向けて対策を練り直し、再挑戦しようとする前向きな姿勢を示す意見も多く見受けられました。

 

試験の難易度について

「以前は9割近くが合格していた時代があった」「問題の難易度や出題範囲が年々広がっている」といった投稿があり、過去と比較して試験がより厳格になっているとの認識が広がっています。
獣医師の職域が広がり、公衆衛生や臨床など多岐にわたる知識が求められるようになったことが背景にあると考えられます。
このような環境の変化が受験生の方々にとって一層の負担になっていることも理解されています。

 

受験生の心情

試験を終えたばかりの受験生の間では、「受験生の皆さん、お疲れさまでした」「試験のことを思い出すと緊張が蘇る」といった声が上がっています。
不合格となった方々の中には、試験の結果に悔しさを感じつつも、次に向けて前向きに行動を起こそうとする投稿も多く見られます。
「悔しい気持ちを力に変えて、次回こそ合格する」「次はもっと準備を整えて臨む」といった励ましの声が、同じような状況の方々を支えている様子が伺えます。

 

試験制度への意見

試験の合格基準についても議論があり、「絶対評価の方式では補正が必要では」「補正のアナウンスがあるのは透明性が高くて良い」といった意見が見られました。
また、「新卒の合格率を90%程度に維持してほしい」といった要望も寄せられています。
こうした意見の中には、試験制度に対する理解を深め、より多くの受験生が適切に評価されることを願う気持ちが込められています。

まとめ

第76回獣医師国家試験は、合格率71.9%と近年の中ではやや低い結果となり、受験生の皆様にとって厳しい試験であったことが伺えます。

SNS上の投稿からは、試験の難易度の上昇や準備の大変さへの実感、合格の喜びや不合格の悔しさが混在していることが分かります。

特に不合格となった方々にとっては、結果を受け入れつつも、次回に向けての意気込みや希望を持っていることが伝わってきます。

今後の試験制度に対する期待や議論も続く中、受験を終えた今、次のステップに向けて動き出す受験生の皆様も多いようです。

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