獣医学部4年生の勉強法|vetCBT・vetOSCEと進級対策を両立する計画

Meg獣医師国試予備校|獣医学部4年生の共用試験対策

この記事の結論
獣医学部4年生の共用試験対策は、vetCBTで問われる知識と、vetOSCEで示す技能・態度を分けて準備し、学内試験や実習の予定と組み合わせます。共用試験は参加型臨床実習の前に必要な到達度を確かめる試験で、合格者は「Student Doctor」として認定されます。実施時期や受験条件は大学の案内で確認しましょう。

制度・数値の確認日:2026年10月30日(全国大学獣医学関係代表者協議会・農林水産省などの公表資料、当校受講料ページ)。学習計画・会話・計算例は、学習方法を説明するための提案例・架空例です。

共用試験と国家試験の目的を区別する

獣医学共用試験は、参加型臨床実習に進む学生が、必要な知識・技能・態度を備えていることを確認するための試験です。vetCBTはコンピュータを使った知識の評価、vetOSCEは基本的な獣医学的技能や飼い主とのコミュニケーション能力、態度を確かめる実技試験です。獣医師免許に関わる国家試験とは、目的も形式も異なります。

獣医学共用試験の概要
項目 内容
実施主体 獣医系大学間獣医学教育支援機構
目的 参加型臨床実習の前に、必要な知識・技能・態度が備わっていることを確認する
vetCBT コンピュータを使った知識の評価。出題範囲はモデル・コア・カリキュラムをもとにしている
vetOSCE 基本的な獣医学的技能、飼い主との基本的なコミュニケーション能力、態度を実技試験で評価
合格後 機構から「Student Doctor」の認定を受け、獣医師の監督のもとで一部の診療行為に参加できる
受験時期の目安 4年生後期〜5年生前期(大学の実習計画によって異なる)
正式実施 平成29年度(2017年度)から

出典:日本獣医師会雑誌 72巻180〜185頁(2019)「参加型臨床実習時代の大学動物病院の現状とさらなる発展を目指して(Ⅰ)」(2026年10月30日確認)

全大学が4年生の同じ月に実施するわけではありません。受験資格、定期試験との関係、追試・再試験の扱いも、所属大学の最新の案内で確認してください。

vetCBTは、履修内容の抜けと混同を整理する

まず大学の案内で対象範囲を確認し、基礎・病態・衛生・臨床など履修済みの内容を整理します。苦手科目を一から読み直す前に、基本問題や学内で使える確認資料で、どの単元に抜けがあるかを探しましょう。正解しても根拠を言えない問題は復習対象に含めます。

コアカリの改訂と出題範囲

獣医学教育モデル・コア・カリキュラムは、2026年3月に令和8年度版が承認・公表されました(前回は令和元年度版)。全国大学獣医学関係代表者協議会は、今後この新版に基づいて準拠教科書の改訂や教育評価基準の変更が行われ、共用試験の出題範囲については今後検討されると案内しています。「新しい版が出たから今回は全員その範囲」と決めつけず、自分の受験年度の範囲を大学の案内で確認してください。なお、コアカリと獣医師国家試験の出題基準は別の資料です。

出典:全国大学獣医学関係代表者協議会「獣医学教育モデル・コア・カリキュラム」/文永堂出版 獣医畜産新報「獣医学教育モデル・コア・カリキュラムが改定される」(2026年5月13日)(2026年10月30日確認)

vetOSCEは、説明・安全・確認を行動で示す

技能や態度は、手順を読んで覚えるだけでは身につきません。大学の指導と、使用を認められた教材に沿って、説明する、相手の理解を確かめる、安全を確認する、といった行動を練習します。試験用の言葉を棒読みするより、「何のための行動か」を理解することが大切です。

【説明用の架空例】実習開始前の説明を練習する

目的を分かりやすく伝える → 相手の理解を確認する → 不明点があれば指導者に相談する、という流れを言葉にします。実際の課題と評価方法は公式・学内の案内を優先します。動物を使う練習や診療行為は自宅で自己判断せず、大学の許可と監督のもとで行ってください。

受験生:CBTの勉強で忙しく、OSCEは手順書を読むだけです。

講師:知識と行動では確認の仕方が違います。大学の練習機会を予定に入れ、説明の順序を実際に試して、止まる場面を確認しましょう。

※学習相談を想定した会話例です。実際の受講者の体験談ではありません。

定期試験と両立する週間計画

日程の近い学内試験、提出物、共用試験の練習機会を先に予定表に入れます。平日は知識の短い確認、大学の練習機会には技能・態度、週末は誤答と実技の課題を振り返る、という配分が一例です。両方の試験を同じ問題集だけで準備しようとしないことが重要です。

共用試験と学内学習の準備を分ける
区分 確認する点 次の行動
vetCBT 知識と問題解決の土台 基本問題・根拠の説明・弱点の整理
vetOSCE 基本的な技能・態度 大学の指導のもとで行動を練習する
学内試験・提出物 履修と進級に関わる条件 シラバスと最新の通知を確認する

知識問題で用語を混同したなら比較表を作り、実技練習で説明を忘れたなら、開始時に確認する行動を決めて次回試します。勉強時間をまとめて増やす前に、必要な練習の種類を切り分けましょう。返却される成績や講評の範囲も大学によって異なるため、手に入る情報を使って課題を整理します。

相談前に整理する情報と、実習への接続

相談するときは、受験予定、大学からの案内、履修中の科目、使っている教材、説明できない問題を用意します。非公開の試験問題や実技課題を持ち出して共有するのではなく、公開・利用可能な資料と自分の学習上の疑問を使ってください。合否や再試験の制度は、大学の窓口に確認します。

Megでは、vetCBTに向けた基礎知識の整理や学習計画を個別に相談できます。オンライン指導でも知識の理解や説明を確かめる学習はできますが、大学で行う実技訓練や評価に代わるものではありません。OSCE・臨床実習対策ガイドやCBT対策の記事もあわせてご覧ください。共用試験の合格だけを目的にせず、実習で安全に学ぶための準備として取り組みましょう。

まとめ

  • 共用試験は参加型臨床実習の前の到達度確認で、国家試験とは目的が異なる。
  • vetCBTは知識、vetOSCEは技能・態度。準備の方法を分ける。
  • 合格者は「Student Doctor」に認定され、獣医師の監督のもとで診療に参加できる。
  • 受験時期・範囲・再試験は大学の案内で確認する。

確認テスト|10問

各設問を押すと解答・解説が開きます。本文の要点を確かめるセルフチェックで、大学の成績評価や国家試験の実際の設問ではありません。

問1.共用試験は何の前に受ける?

解答・解説:参加型臨床実習に進む前です。

問2.vetCBTの主な評価対象は?

解答・解説:獣医学の知識です。コンピュータを使って評価します。

問3.vetOSCEは読むだけで準備できる?

解答・解説:技能・態度を行動で示す練習が必要です。

問4.共用試験に合格すると何に認定される?

解答・解説:獣医系大学間獣医学教育支援機構から「Student Doctor」に認定されます。

問5.共用試験はいつから正式に実施されている?

解答・解説:平成29年度(2017年度)からです。

問6.受験時期はどこで確認する?

解答・解説:所属大学の最新の案内です。目安は4年生後期〜5年生前期です。

問7.令和8年度版コアカリは今回の範囲に一律適用?

解答・解説:協議会は共用試験の出題範囲を今後検討するとしています。大学の案内で確認します。

問8.動物を使う練習を自己判断で行える?

解答・解説:大学の許可と監督など、適切な指導体制が必要です。

問9.非公開の試験問題を相談用に共有してよい?

解答・解説:いいえ。公開・利用規則を守り、持ち出しや漏えいをしないようにします。

問10.オンラインの学習支援は学内実技の代わり?

解答・解説:代わりではありません。役割を分けて利用します。

よくある質問

Q. 共用試験は全国同じ日程で4年生が受けますか?

A. 全国統一の日程とは限りません。受験時期は4年生後期〜5年生前期が目安で、大学の実習計画によって異なるため、学内の案内で確認します。

Q. CBTとOSCEは同じ対策でよいですか?

A. 知識の確認と、技能・態度の練習は分けて準備します。教科書を読むだけでは実際の行動を確認できません。

Q. 新しいコアカリだけで勉強すればよいですか?

A. 令和8年度版コアカリは2026年3月に公表されましたが、共用試験の出題範囲は今後検討されるとされています。受験年度の範囲を大学の案内で確認してください。

Q. オンラインだけでOSCE対策は完結しますか?

A. 説明の練習などはできますが、大学の指導のもとで行う実技訓練や評価の代わりにはなりません。

Q. 再試験の条件は予備校で判断できますか?

A. 合否や再試験、実習参加の条件は大学が扱います。制度は大学に確認し、学習面はMegでも相談できます。

参考資料・情報の確認先

公式の制度・結果と、本記事の学習上の提案は区別して記載しています。受験手続は当該回の公式資料、大学の制度は所属大学の最新案内をご確認ください。

執筆・編集:Meg獣医師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)。医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg獣医師国試予備校をはじめ医療系7部門の予備校を運営。

最終更新日:2026年10月30日/運営:株式会社アクト