獣医師国試の勉強はいつから?6年生・既卒生の学習計画と進め方
Meg獣医師国試予備校|獣医師国試の学習計画
この記事の結論
獣医師国試の勉強は、開始月だけで決めず、現在の得点・基礎理解・実際に使える時間から逆算します。まず短い演習で現状を確認し、基礎の整理、区分をまたぐ演習、時間を測った練習の順に進めましょう。6年生は卒業試験や実習、既卒生は生活リズムを含めた計画が必要です。
制度・数値の確認日:2026年10月20日(農林水産省の公表資料、当校受講料ページ)。学習計画・会話・計算例は、学習方法を説明するための提案例・架空例です。
いつから始める?開始時期より先に確認する3点
「夏からで間に合う」「毎日何時間で合格できる」と一律に決めることはできません。同じ大学・学年でも、基礎科目の理解、実習や研究の負担、過去問を自力で解ける範囲が違うからです。教材を買いそろえる前に、今どこで止まるかを確認しましょう。
- 現状:必須・学説・実地の演習結果と、根拠を説明できない範囲。
- 予定:卒業試験、実習、研究室、仕事や家庭の固定予定。
- 時間:予定表の空白ではなく、実際に集中して取り組めた時間。
低学年では解剖・生理・病理・薬理などの理解を積み上げることが重要です。早い段階から国試問題を大量に解くことだけを目指さず、授業内容がどんな症候や検査につながるかを確認します。6年生になったら、区分別の演習と卒業試験対策を具体的な週間予定に落とし込みます。
第78回までの時間軸(2026年10月20日時点)
- 願書受付:2026年12月14日〜31日
- 卒業見込で出願した人の卒業証明書等の追加提出:2027年2月8日まで
- 本試験:2027年2月16日・17日(10月20日から約4か月)
学習は3段階に分けて進める
| 段階 | 目的 | 終わったかの確認 |
|---|---|---|
| 基礎の整理 | 誤答が多い単元の用語と仕組みをつなげる | 資料を閉じて要点を説明できる |
| 横断的な演習 | 学説の知識と症例・事例を結びつける | 類似疾患や選択肢の違いを説明できる |
| 本番を想定した練習 | 時間配分と解答手順を安定させる | 迷った問題を含めて時間内に見直せる |
全科目の基礎を完全に終えるまで実地問題に触れない、という進め方は避けます。たとえば、ある臓器の生理を復習した日は、その範囲の症例問題も少し解き、どの知識がどう問われるかを確かめます。基礎と演習を往復すると、復習の目的が明確になります。
第78回から適用される出題基準では、出題範囲が「獣医療の基本的事項」「獣医学の基本的事項」「衛生学に関する事項」「獣医学の臨床的事項」の4カテゴリに整理されています。使っている教材の章立てと公式の区分は一致するとは限りません。出題基準を一覧表として使い、教材のどこで確認するかを対応づけましょう。
出典:獣医事審議会「獣医師国家試験出題基準(令和7年度改正)」(2026年10月20日確認)
6年生の週間計画:卒業試験・実習の予定を先に入れる
固定予定を先に書き、残りの時間に課題を配置します。平日と休日を同じ課題量にせず、忙しい日は基本事項の確認、まとまった時間がある日は症例演習や弱点補強に充てます。以下は配分の考え方を示す例で、必要時間を保証するものではありません。
| 曜日・場面 | 課題の例 | 残す記録 |
|---|---|---|
| 実習のある平日 | 必須の短い演習+前日の誤答確認 | 混同した用語を1行で記録 |
| 比較的余裕のある平日 | 弱点単元の整理+対応する症例演習 | 誤答理由と説明できない点 |
| 休日のまとまった時間 | 時間を測った演習+解説確認 | 時間不足・迷った設問 |
| 週末の見直し | 未完了課題と再発誤答を整理 | 次週の優先課題を3つに絞る |
計画には空白の調整枠も残します。予定をすべて埋めると、実習の延長や卒論の修正が入っただけで崩れやすくなります。未完了分を翌日に全部積み上げず、重要度を見直して移すことが大切です。
既卒生の計画:前回と変える行動を明確にする
再受験では、同じ教材をもう一度読むだけでなく、前回の学習のどこを変えるかを決めます。「問題数を増やす」より、「根拠が言えない正解も記録する」「週末に第三者へ説明する」など、観察できる行動にすると修正しやすくなります。
受験生:去年より長時間勉強しているのに不安です。
※学習相談を想定した会話例です。実際の受講者の体験談ではありません。
起床・学習開始・休息の時間をある程度そろえ、週単位で実行状況を確認します。仕事と両立する場合は、疲れが強い時間帯に難しい演習を集中させず、理解が必要な課題を取り組みやすい時間へ移します。
参考:Megの通年コースの年間スケジュール(一例)
当校の既卒生向け通年コースでは、4〜6月に弱点分析と基礎の復習、7〜9月に臨床系科目の強化と過去問演習、10〜12月に模擬試験による得点力・時間配分の調整、1〜2月に総仕上げという流れを一例として示しています。開始時期や成績によって内容は個別に調整します。
計画が遅れたときの立て直しフロー
- 未完了の原因を特定:課題が多いのか、理解で止まるのか、予定変更なのかを分ける。
- 最低限の課題を決定:必須の確認と、その週の弱点補強を確保する。
- 追加教材を保留:今の教材で確認すべき範囲を明確にする。
- 再確認日を設定:やり直した問題を、資料なしで確認する日を決める。
- 1週間後に調整:実行できた量をもとに次週の課題を増減する。
1日の遅れだけで学習全体を作り直す必要はありません。ただし、同じ原因で何週も崩れる場合は、計画の前提を見直します。Megでは授業内容だけでなく自学習の進捗も学習管理ツールで共有し、卒業試験や実習に合わせた調整を支援します。残り半年前後で立て直したい方は半期コースもご覧ください。
まとめ
- 開始時期は到達度と実際に使える時間から逆算する。
- 6年生は大学の予定、既卒生は前回の課題を計画の起点にする。
- 基礎の整理と症例演習を往復し、出題基準の4カテゴリと教材を対応づける。
- 課題を増やす前に、復習と再確認の枠を確保する。
確認テスト|10問
各設問を押すと解答・解説が開きます。本文の理解と学習方法を確認するための問題で、国家試験の実際の設問ではありません。
問1.学習開始時期を決める材料は?
解答・解説:得点、基礎理解、使える時間、大学や生活の予定です。
問2.予定表で先に入れるものは?
解答・解説:卒業試験・実習などの固定予定です。
問3.基礎が終わるまで実地は完全に避ける?
解答・解説:いいえ。対応する範囲から少量ずつ取り入れます。
問4.週間計画に空白は不要?
解答・解説:調整枠を残すと予定変更に対応しやすくなります。
問5.既卒生が変えるべきなのは勉強時間だけ?
解答・解説:誤答分析や復習などの具体的な行動も見直します。
問6.第78回からの出題基準のカテゴリ数は?
解答・解説:4つです(獣医療の基本的事項、獣医学の基本的事項、衛生学に関する事項、獣医学の臨床的事項)。
問7.未完了の課題はすべて翌日に足す?
解答・解説:重要度と原因を確認して配分し直します。
問8.理解の確認方法の一例は?
解答・解説:資料を閉じて要点を説明することです。
問9.毎週同じ理由で遅れる場合は?
解答・解説:使える時間や課題量など、計画の前提を見直します。
問10.計画の成果は何で確かめる?
解答・解説:課題の達成と、後日の自力での再現で確かめます。
よくある質問
Q. 毎日何時間勉強すればよいですか?
A. 一律の必要時間は示せません。まず実際に取り組める時間と課題の達成量を記録し、必要な範囲に配分します。
Q. 秋からの対策では遅いですか?
A. 開始月だけでは判断できません。区分別の得点と卒業試験の予定をもとに、残り期間の優先順位を決めます。
Q. 基礎を全部終えてから過去問を解くべきですか?
A. 基礎の整理と、その範囲の問題演習を往復する方法をおすすめします。実地問題も早めに少量ずつ取り入れます。
Q. 予定を守れない日はどうすればよいですか?
A. 原因を短く記録し、翌日に全量を移す前に優先順位を見直します。予定自体が過大なら課題量を調整します。
Q. 既卒生の計画も作ってもらえますか?
A. Megでは前回の結果、使用教材、生活時間を確認し、個別の学習計画と進捗管理をご相談いただけます。
参考資料・情報の確認先
公式の制度・結果と、本記事の学習上の提案は区別して記載しています。受験手続は当該回の公式資料、大学の制度は所属大学の最新案内をご確認ください。
執筆・編集:Meg獣医師国試予備校 講師チーム
監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)。医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg獣医師国試予備校をはじめ医療系7部門の予備校を運営。
最終更新日:2026年10月20日/運営:株式会社アクト
