獣医師国試の必須問題対策|合格基準と得点を安定させる復習法

Meg獣医師国試予備校|獣医師国試 必須問題対策

この記事の結論
獣医師国試の必須問題(50問)は、基本事項を広く確認し、同じ失点を繰り返さない復習で得点の安定を目指します。第77回では必須に「補正後の点数の70%」という独立した基準があり、学説・実地の合計点では補えませんでした。正解数に加えて、迷った理由と誤答の種類を記録することが出発点です。

制度・数値の確認日:2026年10月20日(農林水産省の公表資料、当校受講料ページ)。学習計画・会話・計算例は、学習方法を説明するための提案例・架空例です。

必須問題の合格基準:過去の判定と今後の確認を分ける

第77回では、必須問題は「必要な補正を行って算出した点数の70%」が合否判定基準でした。学説A・Bと実地C・Dは、別に「総合点の60%」が基準です。必須の不足を他区分の高得点で埋める、という考え方はできません。

「必須50問だから、どの回でも必ず35問で合格」と固定して考えることにも注意します。正式な判定では必要な補正が行われるため、学習中の素点と本試験の判定を混同しないことが重要です。演習では基準付近を行き来していないかを把握し、再発する誤答を減らす計画を立てます。

出典:農林水産省「第77回獣医師国家試験(令和7年度)の結果について」(2026年10月20日確認)

第78回からの出題基準で確認したい範囲

令和7年度改正の出題基準は、令和8年度に実施する第78回から適用されます。必須問題は「獣医療の基本的事項」からおおむね3割、「獣医学の基本的事項」「衛生学に関する事項」「獣医学の臨床的事項」のうち、獣医師として必ず備わっていなければならない事項や、動物・公衆衛生に重大な影響を与える非常に重要な事項からおおむね7割を出題するとされています。

「獣医療の基本的事項」に含まれる主な大項目(出題基準より)
大項目 主な内容の例
獣医師の役割 獣医倫理、飼育動物の所有者との関係(インフォームドコンセント等)、動物福祉
診療情報と諸証明 診療簿・検案簿の管理と保存、診断書・処方箋などの諸記録
獣医療の質と安全の確保 科学的根拠に基づく獣医療、獣医療事故の防止、副作用への対応
社会と獣医療 統計、ワンヘルス、獣医師の職域
行政機関・獣医行政法規 国・自治体・国際機関の役割、獣医師法・獣医療法・家畜伝染病予防法など
獣医史 獣医療の発祥と発達

3割・7割という割合は、受験生が学習時間を必ず3対7に配分すべきという意味ではありません。すでに理解できている範囲と誤答が多い範囲を踏まえて補強します。法律や制度に関わる古い過去問は、現行の情報と照らし合わせて整理しましょう。

出典:獣医事審議会「獣医師国家試験出題基準(令和7年度改正)」(2026年10月20日確認)

必須で失点する4つの原因と対処法

必須問題の誤答分類
失点原因 演習中のサイン 復習の方法
知識不足 用語や基本事項が説明できない 該当範囲を絞って確認し、資料を閉じて説明する
混同 似た用語・動物種・制度を取り違える 違いを一つの比較表にまとめる
読み違い 「正しい/誤っている」、対象、条件を見落とす 設問の要求と条件を解答前に確認する
不確かな正解 たまたま正解したが根拠が言えない 要復習として扱い、後日もう一度解く

たとえば2つの用語を取り違えた場合、解説を長く写すより「区別する条件は何か」を1行で書く方が、再確認に使いやすくなります。読み違いが続く場合は、知識を追加するだけでは改善しません。設問が何を聞いているか、選ぶ数や否定表現を確認する手順を練習します。

受験生:必須は復習したはずなのに、別の回でまた間違えます。

講師:同じ論点で迷うのか、毎回違う範囲を落とすのかを分けましょう。前者は区別の基準、後者は範囲の抜けと復習間隔を見直します。

※学習相談を想定した会話例です。実際の受講者の体験談ではありません。

毎日の短い演習と週末の再確認を組み合わせる

少量の問題を解き、正解・不正解・根拠不明の3つに分けます。直後の復習では、必要な基本事項と間違えた理由を短く記録します。その後、別の日に解き直し、覚えた選択肢ではなく判断の根拠を言えるかを確かめます。以下は学習方法の提案です。

  1. 演習:範囲を偏らせず、短時間で取り組める問題量を設定する。
  2. 分類:誤答と根拠不明の正解を、原因別に分ける。
  3. 補強:用語、仕組み、区別の条件を確認する。
  4. 再確認:別の日に資料なしで解き、根拠を説明する。
  5. 週末点検:再発した論点と、まだ触れていない範囲を翌週に入れる。

必須の演習だけで1日が終わる場合は、復習対象が広すぎないかを確認します。関連事項を際限なく調べ続けず、まずその問題を解くために欠けていた基本を補います。深掘りが必要な事項は別枠にし、学説・実地の演習時間も確保します。

本番を見据えた確認と相談の目安

得点の安定性は、同じ問題を繰り返した点数だけでは判断しにくいものです。未実施の問題や時間を測った演習も取り入れ、初見の条件でも基本事項を使えるかを確かめます。直前期は新しい教材を一度に増やすより、再発する誤答と曖昧な正解を優先して整理します。

必須の点数が毎回大きく揺れる、どこを復習すればよいか決められない、他区分との配分が崩れるといったときは、演習記録をもとに相談しましょう。Megでは正誤だけでなく、その選択肢を選んだ理由を確認しながら、一人ひとりの弱点に応じたマンツーマン指導を行います。必須の位置づけについては第78回の出題基準と対策の考え方も参考になります。

まとめ

  • 必須には独立した判定基準がある(第77回は補正後の70%)。
  • 第78回の必須は「獣医療の基本的事項」おおむね3割+重要事項おおむね7割。
  • 誤答と根拠不明の正解を原因別に復習する。
  • 必須の確認を続けながら、学説・実地の時間も確保する。

確認テスト|10問

各設問を押すと解答・解説が開きます。本文の理解と学習方法を確認するための問題で、国家試験の実際の設問ではありません。

問1.必須の不足は他区分の高得点で補える?

解答・解説:第77回のように別々の基準がある判定では補えません。

問2.第77回の必須の判定基準は?

解答・解説:必要な補正を行って算出した点数の70%です。

問3.第78回から適用される出題基準は?

解答・解説:令和7年度改正の出題基準です。

問4.必須のうち「獣医療の基本的事項」の割合は?

解答・解説:おおむね3割です。残りおおむね7割は他カテゴリの重要事項です。

問5.出題割合と学習時間の割合は同じ?

解答・解説:同じではありません。理解度に応じて配分します。

問6.正解だが根拠不明の問題は?

解答・解説:復習対象に入れます。

問7.用語の混同には何が役立つ?

解答・解説:区別の条件をまとめた比較表です。

問8.読み違いには知識追加だけで対応できる?

解答・解説:解答手順や条件の確認も見直します。

問9.同じ問題の高得点だけで安定性を判断できる?

解答・解説:未実施の問題や時間を測る演習も必要です。

問10.相談時に役立つ記録は?

解答・解説:区分別の得点、迷った理由、再発した誤答です。

よくある質問

Q. 必須問題は35問正解すれば必ず合格ですか?

A. どの回も必ず35問と断定はできません。第77回は必要な補正を行って算出した点数の70%が基準でした。正式な合否判定は当該回の発表で確認します。

Q. 必須の対策は法規だけでよいですか?

A. 十分ではありません。第78回からの出題基準では、獣医療の基本的事項(法規・倫理など)に加え、基礎・衛生・臨床のうち獣医師に不可欠な重要事項も出題対象です。

Q. 同じ過去問の得点が高ければ安心ですか?

A. 答えを覚えている影響があります。根拠の説明と、別の問題への対応も確認します。

Q. 必須が苦手なら実地問題は後回しですか?

A. 必須の補強を優先しても、学説・実地の学習を完全には止めず、時間配分を調整します。

Q. 苦手な論点だけの相談はできますか?

A. Megでは特定の苦手分野についても相談できます。他区分の状況も確認したうえで必要な指導を検討します。

参考資料・情報の確認先

公式の制度・結果と、本記事の学習上の提案は区別して記載しています。受験手続は当該回の公式資料、大学の制度は所属大学の最新案内をご確認ください。

執筆・編集:Meg獣医師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)。医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg獣医師国試予備校をはじめ医療系7部門の予備校を運営。

最終更新日:2026年10月20日/運営:株式会社アクト