獣医学部入学前のリメディアル|生物・化学・計算と大学の勉強法を準備する

Meg獣医師国試予備校|獣医学部 入学前のリメディアル

この記事の結論
獣医学部のリメディアルは、入学後の授業についていくために必要な基礎へ戻る学習です。高校の全範囲をやり直すのではなく、まず入学予定大学の案内・指定教材・入学前課題を確認し、生物・化学・計算のどこで止まるかを絞って補います。基礎の補強に加え、短い復習を続ける習慣を入学前につくっておきましょう。

制度・数値の確認日:2026年10月30日(全国大学獣医学関係代表者協議会・農林水産省などの公表資料、当校受講料ページ)。学習計画・会話・計算例は、学習方法を説明するための提案例・架空例です。

リメディアルは「高校の復習」と「大学への接続」を組み合わせる

合格後に何を勉強するか迷ったら、最初に入学予定大学の案内、指定教材、入学前課題を確認します。受験で選んだ科目だけでは、大学で必要な知識をすべて学んでいるとは限りません。一方で、未履修の科目があるだけで授業についていけないと決まるわけでもありません。必要な内容を見つけ、順番に補うことが大切です。

獣医学では、動物の体の構造と機能、疾病、衛生、臨床などを関連づけて学びます。入学前から専門用語を大量に暗記するより、「図に何が描かれているか」「数値の単位は何か」を説明できる状態を目指しましょう。

獣医学教育モデル・コア・カリキュラムとの関係

獣医学教育モデル・コア・カリキュラムは、2026年3月に令和8年度版が承認・公表されました(前回は令和元年度版)。全国大学獣医学関係代表者協議会は、今後この新版に基づいて準拠教科書の改訂や教育評価基準の変更が行われ、共用試験の出題範囲については今後検討されると案内しています。コアカリは6年間で学ぶ内容の全体像を見渡す資料で、各大学の初年度の履修順序そのものではありません。入学後の配当は、入学予定大学の履修案内で確認してください。

出典:全国大学獣医学関係代表者協議会「獣医学教育モデル・コア・カリキュラム」/文永堂出版 獣医畜産新報「獣医学教育モデル・コア・カリキュラムが改定される」(2026年5月13日)(2026年10月30日確認)

生物・化学・計算は、止まる場所から復習する

生物は、細胞、遺伝情報、代謝などの基本語句を、図と短い説明で整理します。名前を言えるだけでなく、「どこで、何が起き、何につながるか」を自分の言葉で説明できるかを確認しましょう。未履修の場合は高校の基礎範囲から始め、専門書の細かい事項を先に埋めようとしないことが重要です。

化学は、物質量、濃度、酸・塩基など、大学の授業につながる基本を点検します。計算問題では正解・不正解だけでなく、問題文の読解、単位換算、立式、式変形のどこで止まったかを分けます。たとえば濃度の式を覚えていても mL を L に直せない場合は、単位換算から練習した方が課題がはっきりします。

英語は、専門用語の綴りをやみくもに覚えるより、大学の指定教材に合わせて基本語を確認します。授業や文献で出会った語を日本語の意味や図と結びつけ、必要なときに調べられるようにしておきましょう。

入学前の課題と復習の選び方
困っていること 確認する点 次の行動
生物が未履修 基本語句と図の理解 細胞・遺伝・代謝の基礎から確認する
化学の計算が苦手 単位・立式・数値処理 止まる工程に絞って例題を解く
勉強が続かない 課題の量と開始する時間 短い復習枠と再確認日を決める

計算の具体例|式・単位・意味をひとつずつ確認する

【説明用の架空例】濃度と体積から物質量を求める

濃度1.0 mol/L、体積100 mLの溶液に含まれる物質量を考えます。まず100 mL=0.100 Lに換算し、「物質量=濃度×体積」から、1.0 mol/L × 0.100 L = 0.100 mol と求めます。単位は mol/L × L で L が消え、mol が残ります。

計算の考え方を示す学習用の例です。実験操作や動物への投与方法を示すものではありません。

解き直すときは答えを隠し、「なぜ掛け算なのか」「単位はどう残るか」を説明します。数値を変えた問題も解ければ、答えの暗記から一歩進めます。同じ間違いが続くときは、単位・式・数値処理の欄を分けて記録すると、何を復習すべきか判断しやすくなります。

入学前4週間の計画例|無理のない量で習慣をつくる

入学前4週間の計画例(期間・配分は個別に調整)
週 取り組む内容 週末の確認
第1週 大学の課題を確認し、苦手を整理する 復習する単元の一覧
第2週 生物の基本語句(細胞・遺伝・代謝) 図を見ずに説明できるか
第3週 化学・単位換算・計算 数値を変えた問題を解けるか
第4週 解き直しと大学生活の予定確認 入学後の復習時間の目安

あくまで一例であり、4週間で全範囲を終える保証や、全国共通の準備期間ではありません。毎回「短い復習→基本問題→資料を閉じた確認」の順に取り組み、翌日以降にも再確認します。引っ越しや通学準備が重なる日は課題量を減らし、未完了分を全部翌日に積み上げないようにしましょう。勉強時間だけでなく、何を説明・解答できるようになったかを記録します。

受験生:物理選択で入学するので、生物が全部分からない気がします。

講師:まず入学前課題に出てくる用語を見て、説明できるものと難しいものに分けましょう。細胞の図は分かるけれど代謝の用語で止まる、と分かれば、そこから始められます。

※学習相談を想定した会話例です。実際の受講者の体験談ではありません。

入学後までつながる質問と、Megのリメディアルコース

相談するときは、入学予定大学、高校で履修した科目、指定課題、解けなかった問題を用意します。「生物が苦手」だけでなく、意味が分からない語句や止まった途中式を見せると、必要な補強を具体的にできます。大学からの指示で不明な点は、まず大学の担当窓口に確認してください。

Megのリメディアルコースでは、獣医学部入学後に必要な単元とその発展内容を、一人ひとりの理解に合わせて完全マンツーマンで指導します。大学入学後は進度が速いため、基礎医学系の科目などを入学前に学んでおくことは、順調なスタートを切るのに役立ちます。受講料は入学金55,000円、90分1コマ19,800円(いずれも税込)、教材費は実費です。

出典:Meg獣医師国試予備校「受講料」(2026年10月30日確認)

まとめ

  • 最初に入学予定大学の案内・指定教材・入学前課題を確認する。
  • 生物・化学・計算は「止まる場所」から補い、全範囲のやり直しにこだわらない。
  • 単位をそろえてから式に入れ、数値を変えた問題で理解を確かめる。
  • 短い復習と後日の再確認を、入学前から習慣にする。

確認テスト|10問

各設問を押すと解答・解説が開きます。本文の要点を確かめるセルフチェックで、大学の成績評価や国家試験の実際の設問ではありません。

問1.最初に確認する資料は?

解答・解説:入学予定大学の案内・指定教材・入学前課題です。

問2.リメディアルの目的は?

解答・解説:必要な基礎を補い、大学の授業の理解につなげることです。先取りだけが目的ではありません。

問3.生物の語句を覚えた後にすることは?

解答・解説:図や働きと結びつけ、資料を閉じて説明します。

問4.100 mLは何L?

解答・解説:0.100 Lです。単位をそろえてから式に入れます。

問5.1.0 mol/Lの溶液0.100 Lの物質量は?

解答・解説:0.100 molです(濃度×体積)。

問6.計算ミスを分ける工程は?

解答・解説:読解、単位換算、立式、数値処理などです。

問7.同じ答えを覚えていれば十分?

解答・解説:数値を変えても理由を説明して解けるかを確認します。

問8.4週間の計画例は必須の期間?

解答・解説:いいえ。理解度や生活予定に応じて調整します。

問9.2026年3月に承認されたコアカリの版は?

解答・解説:令和8年度版です(前回は令和元年度版)。

問10.相談に持っていくとよいものは?

解答・解説:指定課題、使用教材、途中式や疑問点です。

よくある質問

Q. 生物を履修していなくても準備できますか?

A. できます。大学の指定課題と必要な基礎を確認し、未履修の部分から段階的に補います。未履修だけで入学後の成績が決まるわけではありません。

Q. 入学前から国試の問題集は必要ですか?

A. まず指定課題と基礎の理解を優先します。未履修の専門分野の問題まで急いで解くことを、一律にはおすすめしません。

Q. 高校の全範囲を復習すべきですか?

A. 学習状況と大学の案内から必要な範囲を選びます。全範囲のやり直しが必要とは限りません。

Q. 毎日何時間勉強すればよいですか?

A. 一律の時間数はありません。取り組める量から始め、後日説明・解答できるかで量を調整します。

Q. Megのリメディアルコースの受講料はいくらですか?

A. 2026年10月30日確認時点で、入学金55,000円、90分1コマ19,800円(いずれも税込)、教材費は実費です。入学後の授業内容を踏まえた相談もできます。

参考資料・情報の確認先

公式の制度・結果と、本記事の学習上の提案は区別して記載しています。受験手続は当該回の公式資料、大学の制度は所属大学の最新案内をご確認ください。

執筆・編集:Meg獣医師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)。医療系国家試験対策の指導に30年以上携わり、Meg獣医師国試予備校をはじめ医療系7部門の予備校を運営。

最終更新日:2026年10月30日/運営:株式会社アクト